簿記3級と簿記2級の資格を独学で習得。
この調子で簿記1級も独学で取得しようと考えているあなた
独学で簿記1級を目指すのは絶対にやめましょう。
専門学校に行くか、WEBでの通信教育を受けましょう。
なぜ、そうはっきり言えるかというと、
自分が通信教育で簿記1級の勉強をしていて、肌でそう感じているからです。
この記事では、なぜ簿記1級の独学が無謀なのか?その理由を5つ紹介します。
目次
独学での簿記1級が無謀な理由5つ
- 簿記1級の学習範囲がメチャクチャ広いから
- 合格するのに膨大な勉強時間が必要だから
- 簿記1級の資格試験が年に2回しかチャンスがないから
- 簿記1級の採点方法が相対評価だから
- 簿記1級学習用の無料講義動画が少ないから
それぞれ解説していきます。
独学での簿記1級が無謀な理由①簿記1級の学習範囲がメチャクチャ広いから
簿記1級は簿記3級や簿記2級と比べて、圧倒的に範囲が広いです。
簿記1級は簿記2級の4倍の量ともいわれています。
簿記2級で使ったテキストは、商業簿記と工業簿記それぞれ1冊ずつ、計2冊でした。
ところが自分が簿記2級で使ったテキストと同じメーカーの場合。
簿記1級テキストは、商業簿記と工業簿記とで3冊ずつ合計6冊となります。
テキストだけで3倍です。
情報量だけでなく。内容も濃くなっているので、結果的に簿記2級4倍ほどの量と言われているわけです。
実際に、今現在簿記1級を勉強していて
新しく出てくる専門用語の多い。
簿記2級でならった勘定科目をさらに深く掘り下げる。
つまり縦にも横にも広がったイメージ。
さらに、計算だけではなく、会計学の論点を学ばなくてはいけません。
内容が濃くて、膨大ということは、覚えても次々忘れていくというわけです。
すると結果的には勉強時間を多く必要とします。
つまり忘れることも見越して、効率的に学習する方法を知らないといけないのです。
つまり、プロの助言が必須。
独学での簿記1級が無謀な理由②合格するのに膨大な勉強時間が必要だから
簿記1級の範囲が広いがゆえに、その勉強時間も膨大になります。
簿記2級を取得している人と知識ゼロから簿記1級を取得するまでの必要な時間の違い
簿記2級の知識を持っている場合の勉強時間
500~700時間
これほどの勉強時間が必要です。
もし一週間で20時間勉強できたとしたら、
25~35週間かかります。
一年間が52週間なので単純計算で6~8ヶ月間必要。
そんな長い期間をずーっとモチベーションを保ちながら、一人で学習するのはとてもたいへんてす。
独学での簿記1級学習で資格をゲットするのにネックとなるのが、自己管理。
この自己管理が難しいんです。
長い間、己一人の力で長期間勉強するのはかなり大変です。
勉強するにもコツが必要です。
その点、通信教育や専門学校で学ぶと、勉強のコツを知ることで、継続しやすくなるし、そもそも安くないお金をかけているので、強制力が働き、結果やめてしまうということはかなり減ると思います。
また、簿記2級や3級の知識もなく、ゼロからの簿記1級取得までの必要勉強時間は
1000以上になる可能性あり
です。
簿記1級をいきなり受けるのもとても効率が悪いです。
実際に簿記1級を学んでいると
簿記3級と簿記2級の延長線上に簿記1級が存在していると感じる瞬間がとても多いです。
つまり簿記2級を勉強しているか、していないかで理解度に天と地ほどの開きがあります。
実際に簿記1級から勉強していたら、内容がわからなすぎるので、ほぼ間違いなく最初の方で挫折します。
もし簿記3級と簿記2級と取っていない方、挫折しないためにも、取得することをおすすめします。
こちらの記事を参考にしてください。
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独学での簿記1級が無謀な理由③簿記1級の資格試験は年に2回しかチャンスがないから
簿記1級の試験は年に2回しかありません。
2回のチャンスで確実に合格しなくてはいけないので、より効率的に勉強しなくてはなりません。
だから、専門家の知識が役に立つのです。
独学で簿記1級が無謀な理由④簿記1級の採点方法が相対評価だから
簿記試験では、簿記1級だけ採点方法が違います。
簿記3級と簿記2級は絶対評価。
絶対評価とは、あらかじめ解答に配点が決まっていて、その配点の合計点で70点以上が合格となります。
しかし簿記1級は相対評価になります。
相対評価とは、ある答えに正解した人が多かったり少なかったりで、配点が変わる採点方法です。
簿記1級の場合、難しい問題=誰も答えられない問題は点数が低くなるようです。(クレアールからの知識)
つまり、基本的な問題が解けないと点数が低くなるということです。
相対評価で、簿記1級の合格者は10%前後にコントロールされています。
つまり、簿記1級では、捨てるべき論点と必ず正解しないといけない論点が存在するということです。
このコツを教えてくれるのが、通信講座だったり専門学校なのです。
独学での簿記1級が無謀な理由⑤簿記1級学習用の無料講義動画が少ないから
この5つ目の理由が、独学での簿記1級を”無謀”と足らしめている最大のネックです。
自分は簿記3級と簿記2級を両方とも独学で合格しました。
44歳の自分が合格することができた最大の理由は、YouTubeなどので無料解説講義動画がとても有能でたくさんあったという点です。
というのもやはり無謀だと思います。
簿記1級をテキストの文字だけで学ぶには、あまりにも内容が濃いので理解するのにもコツが要ります。
濃い内容を文字でわかりやすく説明しようとすると、当然文字数の量がとんでもないことになります。
そもそも何かを学ぶ際に、文字だけで学ぶよりも、同じ内容を人に言葉で教えてもらった方がニュアンスがつたわるし、理解しやすいはずです。
内容を理解している人の言葉は、わかるように伝えてくれるので、頭にすんなり入ります。
講義動画や人から直接教えてもらうほうが、文字たげで学習するよりはるかにわかりやすいのです。
よって通信教育か専門学校が必須となります。
自分は専門知識より通信教育をおすすめします。
理由は
- 録画された講義は、早回しで聞けるので時間効率がいいから。
- pcさえあれば、どこでも聞けるので、めんどくさくない。
- 24時間好きなタイミングで聞くことが可能。
本当に簿記1級の無料動画はないのでしょうか?
実際調べてみましたが、簿記1級の動画は、あまりありませんでした。
あっても、自分がもっているテキストに対応していなかったりするので、分かりづらい。
そして、動画を探すこと自体がとても手間がかかります。
というのも、効率的に学習できると有名なクレアールでも、簿記1級の講義動画総数は300を超えます。
そんなにたくさんの有効な動画を探すこと自体大変だし、そんなにたくさんの動画を投稿している人もまずいません。
それに、もしあったとしても(ないですけど)、CMが入ってきたり、投稿者の人の勝手で動画がなくなってしまう可能性もあります。
自分の知りたい論点に特化した動画を探すのにも骨が折れます。
それだったらお金をかけて、動画で講義を受けたほうが、探す手間がないので圧倒的に時間効率がいいです。
ただでさえ勉強時間が必要なのに、余計なところに無駄な時間を使ってしまっては元も子もありません。