今年で44歳。ずーっと役者をやってきました。
でも全く売れず途方に暮れていました。
そう自分は、世間でいうところの”オワコン”ってやつです。
そんなオッサンの自分が、たったの70日で【簿記2級】を94点という高得点で合格することができました。
その勉強方法、興味ありませんか?
特に難しい方法をやったわけではありません。
この記事では44歳の自分が行った【実際の勉強方法】を余すことなく書いていこうと思います。
こんな方におすすめ
- 簿記2級を目指している人すべて
- 資格の取り方を知りたい人
目次
簿記2級に合格した40代のオッサンが勉強した簡単な概要
トータル勉強時間:200時間~300時間
合格までの期間:70日
試験方式:ネット試験
商工どちらから勉強したか?:工業簿記から
ポイント
- 工業簿記のほうが数学的で面白い(自分に合っていた)
- 商業簿記からだったら、もしかしたら飽きていた可能性あり
簿記3級とくらべて、2級のボリュームは2倍以上です。
そんな簿記2級と戦うためには、面白いほうからやって、簿記学習の面白さに気づくのがとても重要です。
工業簿記は2級で初めて触れるので、基礎の基礎から学ばないといけません。
だから商業簿記の2級レベルを学んでから、工業簿記の基礎の基礎に戻るのもしんどい可能性があったと思います。
40代オッサンの簿記2級学習のスケジュール
簿記二級合格までの【勉強のルーティーン】
勉強のルーティーンは
- ひとつの項目の講義動画を見る(ふくしままさゆき先生の動画)
- 同じ部分をテキストで再勉強
- 項目に対応した問題を解く
これのワンセットを(大体ワンセット、一時間前後で終わると思います。)
- 動画で論点を理解
- テキストを読み返して理解を深める
- 問題でアウトプット
という流れです。
※2級の試験は3級合格してからすぐに申し込みました。2カ月半くらいをめどに予約しましたが、結果1週間くらい予定を早めることになりました。
ということで
勉強のルーティーン
- ひとつの項目の講義動画を見る(ふくしままさゆき先生の動画)
- 同じ部分をテキストで再勉強
- 項目に対応した問題を解く
試験本番までの70日間の簡単なスケジュール
試験本番までの、勉強スケジュールはこんな感じでした。
- 工業簿記テキストを2周回し(動画は必要なところだけ2周)、問題集を何度か解いて25日間
- 商業簿記テキスト2周をして(動画は必要なところだけ2周)、問題集を何度か解いて25日間(年末年始が絡んだので、年末年始に連結会計を当てました。)
- 残りの20日間は、本番までひたすら本試験対応の問題集(全12回分)を2周、予想模擬試験問題集(4回分)を3周
- 最後の4日間は、本試験問題集と予想模擬試験問題集の第1問と第4問と第5問のみピックアップして解いた。
工業簿記:テキストを2周回しを、問題集を何度か解いて25日間
大体、テキストと問題集を2周分は20日間くらいでおわって、残りの5日間は
『足りない論点部分を問題集で何度か解く』
ということをやりました。
商業簿記:テキストを2周をして、問題集を何度か解いて25日間
時期的に幸運だったのが、年末年始が絡んだことです。
おかげさまで年末年始のあのあり余った時間を、商業簿記最後の大ボスである【連結会計】に充てることがでました。
工業簿記と同じように、アウトプットを絡めて、理解していない論点を、再度テキストや動画で復習しました。何度も。
残りの20日間は、本番までひたすら本試験対応の問題集を解く
残りの20日間は
- 本試験問題集を平日に1回分。休日は3回分
- 本試験予想問題集(全4回分)を3周
何度も解くと
- 苦手な部分を知る
- 些細なミスの傾向がわかる
最後の4日間、第1問と第4問と第5問のみピックアップして解いた
最後の4日間を第1問と第4問と第5問をだけを16回分やりました。
試験対策として、満点をねらうのはやめました。理由としては、第2問と第3問は100%正解を導くのが問題の性質上、難しいと思ったからです。
だから第1問と第4問と第5問は完璧に点数を取って(満点で60点)、第2問と第3問は部分点狙いで、合格を狙いました。
なぜかというと、大体パターンが決まっているし、点数も高いので、点数が取りやすい問題だからです。
本番当日の結果
簿記3級を取ってからすぐに2級の勉強を始めたので実際は簿記3級のネット試験受験日の1週間前からフライング気味に始めてましたけど…
試験本番の問題は買ってきた問題集より簡単に感じることができました。
問題を見た瞬間に『これはもらった』という確信があったくらいです。
試験時間は90分でしたが、45分で全部解き終えて、見直ししても20分あまったし…。
つまり、問題集を解くというアウトプットが最強ということです。
40代オッサンが簿記2級学習で使ったテキストと問題集
使ったテキストを紹介します。
簿記2級:商業簿記のテキストと問題集
◆テキスト
独学応援!ホントに理屈っぽい!簿記2級商業簿記 理屈で解きたい人のための解説書【改訂版】
みんなが欲しかった! 簿記の教科書 日商2級商業簿記 第10版 [ 滝澤 ななみ ]
◆問題集
みんなが欲しかった! 簿記の問題集 日商2級商業簿記 第10版 [ 滝澤 ななみ ]
簿記2級:工業簿記のテキストと問題集
◆テキスト
独学応援!ホントにわかる!簿記2級工業簿記 『わかってうかる』を目指す人のための解説書 『ふくしままさゆきのホントに』シリーズ
みんなが欲しかった! 簿記の教科書 日商2級工業簿記 第6版 [ 滝澤 ななみ ]
◆問題集
みんなが欲しかった! 簿記の問題集 日商2級工業簿記 第9版 [ 滝澤 ななみ ]
※
ふくしままさゆき先生のkindle本のテキストオススメ。
ふくしままさゆき先生の動画を見て勉強するなら、必須だと思います。
コスパが最強!!なによりふくしままさゆき先生の動画と当たり前ですが相性がいいです。
Amazonprime会員なら、kindle本が無料で読めた思います。
体験談
ふくしままさゆき先生の総合原価計算の動画にて
先入先出法の加工費計算において、進捗度に応じて、仕掛品や月初残高分を完成品換算をしないといけません。
しかし、動画だけでは、どうもしっくり来ていなかったのです。
たとえば月初仕掛品100個あって、その進捗度が60%の場合。60の完成品とみなすわけですが、ほかの40個はどこ行ったんだろう…?これは無視してしまうの?という疑問が出て、そのまま理解できずに、その日の学習は終わり。でも悶々とした気分が消えないまま翌日に…。
その日はお仕事だったので、いつものように通勤電車内でふくしままさゆき先生のテキストを読んで昨日の復習していたら、同じ部分をテキストでは動画とは違った解説がしてあって、そのテキストの解説で先入先出法の加工費を完成品換算で考えるという部分を理解できたのです。
という出来事がありました。
本試験問題集
【新品】合格するための本試験問題集日商簿記2級 2021年A秋W冬対策 TAC株式会社(簿記検定講座)/編著
第160回をあてるTAC直前予想模試 日商簿記2級 [ TAC株式会社(簿記検定講座) ]
合格するコツの一つとして
第2問と第3問は満点を狙う必要ありません。
問題の性質上、【貸借対照表の利益剰余金を出す】など時間がかかる問があるからです。
それだったら、第1問と第4問と第5問の見直しに時間を使いましょう。
【重要】40代オッサンが簿記2級学習で効果的だったと勉強のコツ5つ紹介
- YouTube講義動画を早回しで見る
- 空いている時間に論点の反芻をする
- 問題集をひたすら解く
- 自分はノートは取らない
- TwitterなどのSNSで勉強垢作る
YouTube講義動画を早回しで見る
You Tube動画を、活用。ふくしままさゆきさんの動画はめちゃくちゃわかりやすいのですが、結構長めな動画多いです。
そこで、YouTube動画は早回しで見ていました。
自分の場合は所見の動画は1.5倍速で基本見て、2回目とかはさらに早めて1.75倍とかで見ました。
動画の早回しは、メチャクチャ時間効率がいいです。早回しで見ていない人は必ずやったほうがいいです。
実は動画の再生速度が2倍速までなら、通常速度で見た場合と理解度は変わらないという研究結果があります。(ってdaigoが言ってた)
ただ、再生速度が2.5倍だと逆に理解度は下がるようです。
倍速でも理解度が変わらないなら60分の動画を1倍速で見るより、2倍速だと60分で2回見れるので、同じ時間で倍の理解ができるということ。
めちゃくちゃ時間の効率が良くなるのです。
空いている時間に論点の反芻をする
反芻するのは“もちろん簿記の内容”をですが、通勤時の自転車を乗ってるときとか、駅から会社までの道中とか、手を洗っている瞬間とか、ご飯を食べてるときとか、よく勉強した内容を思い出しては頭の中で整理していたと思います。
これが効果的だったかはわかりませんが、どうやら知識を覚えるには「思い出す」行為がとても重要なようです。
思い出す行為を“検索練習“といって、
この検索練習をすれば、適した瞬間に適してことを思い出しやすくなります。
つまり日常生活でふとしたタイミングで思い出すこと→検索練習していること
やっぱりアウトプットが最強なんですね。
あと、解けなかった問題の解き方も出勤時間で考えていることもありました。
あっもしかしたらこの方法なら解けるのではというひらめきありました。
仕事中にもいらないメモ紙に昨日勉強したことを思い出しては書き出すという行為も頻繁にやっていました。
仕事しろよ!っていう話もありますが、結構暇な職場なんです。
問題集をひたすら解く
テキストに載っている問題、問題集の問題、本試験問題集などとにかく問題を解きまくりました。
インプットが3割でアウトプットが7割です。
1周目はすぐに答えを見ました。
解き方を理解できる場合とできない場合があると思いますが、テキストを見たり動画見たりしても、わからない場合はしょうがないので次に進めました。
空いた時間とかにもう一度テキストを読んだり、検索して探したりすると、理解できることが多かったです。
だから、とにかく次に進むことが大事なんだと思います。
あと、ふくしままさゆき先生の動画やテキストを見直すと、結構解決できることが多かったです。
些細なミス
読み落とし
計算ミス
勘定科目の見間違え
は何度もやります。
でも、何度も問題を解いていくと、自分のミスの傾向がみえてくるので、気を付け方がわかってくるんです。
「この問題の時は、ここをミスしやすいから、ここを注意しよう」
という具合に。
つまり、たくさん問題を解くのが些細なミスをなくす方法でもあるんです。
※
3級の時も思ったのですが、簿記のネット試験を受ける人なら、必ず問題集はネット形式でできるものでやっておくべきです。
ネットで解くという問題の形式になれる意味でも絶対にやりましょう。
形式はほぼ本番と一緒です。
自分はノートは取らない
自分はノートは取らなかったです。
学習時代のように授業内容をまとめるようにノートを取っていません。
ノートを取らなかった理由
- 時間がかかる
- どうせ見返さない
- テキストですでにまとまっている
ノートってまとめるのにメチャクチャ時間がかかるんです。
その割には覚えてなかったりすると思うのです。
そして時間をかけてまとめた割にはどうせ見返さないし、見返すならテキスト読むか動画見たほうが効率的です。
というか、テキストってそのためのものだと思うので。
書くなら、テキストの書きこんだほうがいいです。
ふくしままさゆき先生の本はkindle本なので、メモ機能などついているから便利です。
自分はノートは書かなかったですが、アウトプットをするメチャクチャ紙に書きました。
インプットではほぼほぼ書きませんでした。
それは、動画の内容やテキストの内容を思い出せるかを確かめるときに書き出すということを結構やりました。あと簿記の論点を頭の中で整理するときに書き出すという行為をしました。
書くはやったけど、内容を書き写すとか自分なりにまとめながらというのは一切やってません。
TwitterなどのSNSで勉強垢作る
TwitterなどのSNSで勉強垢作る、は絶対にやりましょう。
自分の周りに勉強している人なら、必ずやるべきです。
Twitter上にはいろんな人がいます。自分と同じように簿記学習を頑張っている人もメチャクチャいます。
それはとても励みになります。
たとえば、幼い子供を育てながら、少ない隙間時間を利用して簿記学習をしている方
夜遅くまで働いているけど、帰ってきて簿記学習に励む。
朝から簿記の勉強をしている人
昼休みを利用してカフェで勉強している人
自分がつぶやくと、本当にたくさんの人たちが“いいね“を送ってくれます。
悩みを打ち明けると、メッセージをくれたりもします。
本当に優しい人たちばかりです。
だからこそ、Twitterはおすすめです。
簿記2級テスト。合格でした。応援ありがとうございました。
本試験問題集とか、直前予想問題集より内容が簡単だった。問題集やっててよかった。
ふくしままさゆき先生のテキストと動画めちゃくちゃお世話になりました。ありがとうございます。
さて次は簿記1級とMOSです。#簿記2級 pic.twitter.com/I1EYSggawx— てつお@役者崩れ簿記1級挑戦中 (@KVwtlha1zron941) February 4, 2022
本当に本当にやったほうがいいです。
まとめ
44歳の自分が簿記2級をたったの70日で合格できたのは、効率的に勉強できたからだと思います。(勉強時間も多いですが…)
効率的に勉強するためのコツとして
- YouTube講義動画を早回しで見る
- 空いている時間に論点の反芻をする
- 問題集をひたすら解く
- 自分はノートは取らない
- TwitterなどのSNSで勉強垢作る
はとても効果が高いと思います。
すべて真似する必要はないと思いますが、参考にしていただいて、合格に近づいていただければ幸いです。