簿記

簿記3級テスト前に見るべき覚書集。要点と間違えやすいところのリスト

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簿記3級のテストを受けられる方のために、テスト直前に簡単に復習できるように覚書リストを作りました。ぜひ役立てください。

目次そのものがリストになっています。

気になる項目をクリックすると、詳しい解説が載ってます。

簿記3級の要点と覚書リスト

  • 1 簿記3級の要点と覚書リスト
  • 2 借方(かりかた)が左、貸方(かしかた)が右
  • 3 貸借は必ず一致する(貸借一致の原理)
  • 4 資産=純資産+負債
  • 5 費用が借方、収益が貸方
  • 6 【仕入】の掛けが【買掛金】、【売上】の掛けが【売掛金】
  • 7 商売上の掛けは【売掛金】と【買掛金】で、それ以外の掛けは【未収入金】と【未払金】
  • 8 仕入時の当社負担の諸掛りは仕入れに含める
  • 9 固定資産購入時の諸掛りも資産に含める
  • 10 自社振出の小切手は【当座預金】、他社振出の小切手は【現金】
  • 11 返品は逆仕訳
  • 12 【前受金】は負債で【前払金】は資産
  • 13 【仮受金】は負債で【仮払金】は資産
  • 14 【現金過不足】は、実際の現金あり高が基準。それに簿記の【現金】勘定を合わせる
  • 15 切手は【通信費】
  • 16 収入印紙は【租税公課】
  • 17 会社負担の従業員保険料は【法定福利費】
  • 18 【受取手形】を【電子記録債権】に換える
  • 19 【支払手形】を【電子記録債務】に換える

借方(かかた)が左、貸方(かかた)が右

借方『かりかた』の【り】の文字が左にはらっているから左側

貸方『かしかた』の【し】の文字が右にはらっているので右側

と覚えましょう

貸借は必ず一致する(貸借一致の原理)

簿記において基本中の基本

貸借が同じ金額ないつでもなるよという考え方。

つまり、金額が合わなったら、何かが間違えているということ。

資産=純資産+負債

資産は純資産と負債の合計額である。

ちなみに、純資産である資本金はお金ではありません。

資本金5億の会社は金庫に5億円持っているというわけではないんです。

自分的には、資本金(純資産)とは、その会社の器(=規模)を数値で表しているんだと考えます。

資本金が5億だとしたら、5億円の器を持ているので、2億円の器より3億円分のスペースがあるので、三億円分できることが多くなるという感じ。

費用が借方、収益が貸方

最初、収益が借方で費用が貸方だと思っていた。

ただ、費用が借方で収益が貸方だからこそ、簿記のシステムが美しくなったんだと思います。

【仕入】の掛けが【買掛金】、【売上】の掛けが【売掛金】

【売掛金】は【売上】の掛け金だというのは同じ【売】という感じが使われているからわかりやすいですよね。

残った【仕入】と【買掛金】がコンビということです。

商売上の掛けは【売掛金】と【買掛金】で、それ以外の掛けは【未収入金】と【未払金】

【売掛金】と【買掛金】は商売=自社の商品のやり取りの場合に使われます。

それ以外は【未収入金】と【未払金】です。

パソコンを自分の会社で使うパソコンを買うと、【備品】扱いだから、月末払いは【未払金】

パソコンショップで商売のために商品のパソコンを買ったら、【仕入】になるから、月末払いは【買掛金】

もちろんパソコンショップでも、パソコンを自社で使う目的で買ったら、【備品】扱いだから、月末払いは【未払金】になります。

仕入時の当社負担の諸掛りは仕入れに含める

仕入れの際にかかった費用(例えば発送費とか)が、自社負担の場合は仕入れに含めます。

逆に仕入れ先が負担する発送費を立て替えた場合は、仕訳は2通りあります。

【立替金】にする方法

【発送費】分を【買掛金】からマイナスする方法

固定資産購入時の諸掛りも資産に含める

固定資産購入時の経費もすべて資産勘定に含めます。

これ、単独の仕訳問題(第一問)で出たらそうそう間違えないが、第2問とかでサラッと諸掛りの問題が出ているときがある。これが間違えやすいです。

自社振出の小切手は【当座預金】、他社振出の小切手は【現金】

自社が当座預金、他社が現金扱い。

これも、第一問の仕訳問題に出れば気づくのですが、第二問で組み合わせで出ると引っかかる場合あり。

返品は逆仕訳

仕入際の返品や売上た場合の返品は逆仕訳すればいい。

商品有高帳を作る問題で、先入先出法の場合。

この際の返品は、買ったものをそのまま返す仕訳が必要です。

先に仕入れた金額を逆仕訳してはいけません。

例。

4月10日にA社から商品Xを60個@240で仕入れた。

4月15日にB社から商品Xを70個@230で仕入れた。

4月16日、B社から仕入れた商品Xのうち2個が不良品だったために返品した。

返品する金額は@240ではなくて@230のほうです。

先入先出法だったとしても、仕入れたものを返品しなくてはならないので。

 

【前受金】は負債で【前払金】は資産

【前受金】は、商品の手付金を受け取ったときの勘定科目です。

つまり、受け取った時点で商品を渡さなくてはいけない債務が発生することになるので負債扱い。

逆に、商品を買うための手付金を渡す【仮払金】は商品受け取りの権利が発生するので資産です。

【仮受金】は負債で【仮払金】は資産

『仮』は不明という意味です。

つまり、なんだかわからないお金(不明=仮)が振り込まれていたので、仮で受け取っているから【仮受金】。【仮受金】は返さなくてはいけない可能性があるため、負債扱い。

【仮払金】はたとえば、社員の出張で、旅費交通費がいくらかかるかわからない。つまり金額が不明。不明=仮ということで【仮払金】。仮払金は使われなかったら返ってくるお金なので、資産扱い。

【現金過不足】は、実際の現金あり高が基準。それに簿記の【現金】勘定を合わせる

①現金の帳簿残高が実際有高より¥10,000少なかった。

これは、簡単です。帳簿残高のほうが少ないので、帳簿残高 < 現金有高 です。

つまり、帳簿残高の現金を増やして、実際有高に合わせる→→資産を増加させるから、借方に現金勘定を持ってくる

勘定科目(借方) 金額 勘定科目(貸方) 金額
現金 10,000 現金過不足 10,000

です。

②紙幣¥100,000、硬貨¥5,800、得意先振り出し小切手¥10,000、約束手形¥20,000、郵便切手が¥1,000分保管。現金出納帳が¥116,000の場合。

現金として換算するものは、紙幣と硬貨と得意先振り出しの小切手だけです。

約束手形と郵便切手は現金ではありません。

よって、現金の実際有高は100,000+5,800+10,000=115,800です。

帳簿残高のほうが多いので、帳簿残高 > 現金有高 です。

つまり、帳簿残高を減らして、実際有高に合わせないといけない。

資産のマイナスなので→貸方に現金勘定

勘定科目(借方) 金額 勘定科目(貸方) 金額
現金過不足 200 現金 200

③現金の実際有高が帳簿残高より¥21,000過剰だった。

つまり、帳簿残高より実際有高のほうが多い。

帳簿残高 < 現金有高 です。

帳簿残高を増やして実際有高に合わせないといけないので

資産のプラスなので、現金勘定は借方にきます。

勘定科目(借方) 金額 勘定科目(貸方) 金額
現金 21,000 現金過不足 21,000

④決算日に、現金過不足(不足額)¥12,200の原因を改めて調査した結果…

現金過不足(不足額)って表現メチャクチャ難しいですけど、不足していたっていう言葉は、基本的に目線は簿記側です。つまり簿記から見て、(実際有高が)不足しているってことなので、

帳簿残高 > 実際有高 になります。

つまり、帳簿残高を減らして実際有高に合わせている。つまり資産のマイナスなので貸方に現金

勘定科目(借方) 金額 勘定科目(貸方) 金額
現金過不足 12,200 現金 12,200

です。

 

最後がちょっと難しいかもしれません。

でも、過剰とか不足しているという表現は、簿記目線である場合が多いです。

切手は【通信費】

切手は通信費です。電話と同じ扱いなんですね。ちょっとロマンチックな感じがします

収入印紙は【租税公課】

収入印紙は切手と違って税金なので、租税公課です。

固定資産税も租税公課です。

会社負担の従業員保険料は【法定福利費】

会社が負担する従業員の保険料は法定福利費です。

【受取手形】を【電子記録債権】に換える

受取手形はお金を受け取る権利=債権なので、電子記録債権です。

【支払手形】を【電子記録債務】に換える

支払手形はお金を払はないといけない義務=債務なので、電子記録債務です。

 

 

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